さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

義姉との電話

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「今夜は鶏肉と大根の煮物だから」
長男タロが言った。
…昨日のひとりごと、通じてた?


夜、義姉から電話があった。
弟がっちゃんのことを心配して、クヨクヨ悩んだりしているの、と。

がっちゃんの故郷に住む義姉。
がっちゃんの同級生も近くに住んでいる。
脳出血で意識の戻らないがっちゃんのこと、なかなか言い出せずにいるのだと。

そして今、弟はどうしているのかと、苦しい思いはしていないかと、しても仕方ないと知りつつも、考えないではいられないのだと。

何度も電話したい、LINEにしようか、忙しくしている時ではないかと迷いながら、やっと電話してみたのだと話す。

人にたくさん気をつかうところ、やっぱり似てるね、がっちゃん。

気にしないでいつでも電話してくださいねって言って、延々と長く話し込んだ。

こんなにお義姉さんとおしゃべりしたの、初めてじゃないかな?

そして同じ思いでいること…がっちゃんがいつか意識が戻ることを諦めないでいることを確認しあった。

ホントにね。
お義姉さんに、こんなに心配させちゃって。
ノンビリ寝てないで、早く起きろーーっ!!

通じるかな、このひとりごと。
ううん、これはね、がっちゃんを知ってる人、みんなの思いだからね、絶対。

会えないけれど。
代表として念を送り続けるのだ。
うむっ!

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