これは何かのメッセージ?
「もうこれ消してもいい?」
テレビのハードディスク残量が少ないからと、ジロからいつも言われてた。
初めて観た時から大好きで、後からまた観たいなって残しておいたアニメがある。
「僕だけがいない街」
「Amazonプライムに来たら消す」
なんて言ってたら、ホントに来てしまって〜これはやっぱりそろそろ、年貢の納め時なのかな。
そして数日前から、やっと観始めた。
せっかくだから、録画したテレビで(笑)
間に流れるCMが懐かしい。
このアニメは2016年の作品、もう4年も前になるのかあ……
やっぱり面白くて引き込まれる。
主人公の悟が小学生時代の声は、土屋太鳳ちゃんがやっていた。
ピッタリだし、上手い!
多才だなぁと感心する。
ちなみに大人になった悟の声は、満島真之介さんだ。
そして今朝、朝からアニメで至福の時を過ごすことにした。
土曜日の解放感。
おこもり冥利♪
でも最終回一話前の放送を観た時、アタシは愕然としてしまった。
犯人に襲われた主人公悟は、意識不明のまま15年間眠り続けていたのだ。
母ひとり子ひとりの家族だった。
お母さんは15年間、悟に毎日4時間かけて全身のリハビリをしていた。
悟は目覚める。
139cmだった身長が169cmになり、言葉も声変わりしてすっかり大人になっていた。
15年……がっちゃん、おじいちゃんになってるね。
あ、アタシもおばあちゃんか〜(笑)
悟の小学校時代の仲間たちは、みんな悟を待ち続けていた。
15年もの長い時間を。
眠っていた悟にとって空白の15年間はあっという間だったけど、待っていたみんなにとっては、とても長い時間で。
でも、失ってしまった15年間…悟だけがいない長い時間が、悟にとっては宝物のように大切な時間になっていた。
「みんなが僕のために
人生の貴重な時間を割いてくれた」
みんなが信じて、待っていてくれた。
最初はたったひとりの闘いだったけど、一生懸命に、諦めずに踏み込んで、踏み込んでやっていくうちに、まわりに仲間が増えていったことを悟は思い出し、実感する。
ひとりじゃない。信じて待っていてくれた仲間がいることを。
どうしてこのタイミングで、また観ようって思ったのかな。
ストーリーの要所要所はすっかり忘れていて、一緒に観ていたジロも、最後の展開には驚いていた。
不思議だね。
最終回のひとつ前と最終回、アタシはもう一度繰り返して観たよ。
涙がこぼれた。
ごめん、ジロ。
このアニメやっぱり消せないや。
がっちゃんだけが、いない時間。
みんなががっちゃんを思う気持ち、宝物としてがっちゃんに贈れますように。
「信じるっていうのは
信じたいっていう希望の言葉なんだ」
メッセージ、確かに受け取ったから。
「待ってて」っていう思い
「信じてる」っていう、願い。