さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

オンライン面会と気になる容態

寒空の金曜日。
今日は、がっちゃんの病院に行く予定ではなかった。


やっぱり、月曜日に行った時のことでガックリと来ちゃったような。


オンライン面会のオの字も無かったし、看護師さんの忙しそうな中、ご迷惑〜みたいな気がしてしまって。


やっぱり、週一でいいかな。
来週行けば、いいかな。


そう思いつつ、ずーっとアタマを離れない。
「いいや!」って思っているなら、どうしていつまでも考えてるの?


それ、やっぱり「行きたい」ってことじゃないの?


自問自答。
で、昼休みになったら「気になるならGo!」ってアタシの中のアタシが叫んでた(笑)


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思い切った甲斐があって、看護師さんは今日はすぐ来てくれた。


そして開口一番、こう言った。

「吐いちゃったことは、聞いてます?」

???

「19日に吐いて、そのあと熱が38.6℃まで上がったんです」

「えっ!聞いてません!」

アタシが来た次の日だ。

「それから栄養を入れるのを一旦やめて、点滴をしていました。今朝は36.6℃に下がっていましたよ」

ああ、良かった〜〜。

やっぱり、来て正解?


そして恐る恐る、聞いてみた。

「オンライン面会って、いつから出来るんでしょうか」

「あっ!今日、やって行きますか?お時間大丈夫ですか?」

ええっ!!出来るの?今日??

「お願いします!!」

ちょっとお待ちくださいね、と去って行く看護師さん。

待ちます!待ちますとも!!
がっちゃんに会えるんだったら、昼休みなんかどうにでもなる…今日割とヒマだったし。

急展開。
やっぱり、来て大正解だったよ!


ほどなく、いつものソーシャルワーカーさんが来て、別室でパソコンを操作して準備をしてくれた。


病室の方では、看護師さんがタブレットを操作中。
なかなか上手くつながらない様子。
まだ始めたばかりだもんね。


ソーシャルワーカーさんが院内用ピッチで一生懸命説明している。


そして、パソコンから看護師さんの声が響いた。
つながった!


「OK?これでOKですか?」
「画面を旦那さんの方に向けてください」

緊張感が伝わって来る。
いよいよだ!


「お待たせしました、どうぞ」
パソコンの前に案内される。

そこには、ベッドに寝た状態のがっちゃんがいた。
目は開いているけれど、あらぬ方向を見ている。
というか、何だか目が…上の方をさまよっている?


「がっちゃん!がっちゃん!」
読んでみるが、反応がない。

「くりるりさん、マスク外してみて」
看護師さんの声に、マスクをずらしてまた呼びかけた。

「がっちゃん!がっちゃん!」

あ!今度は気がついたみたい!!
こっちを見ている。
目が合った。


そして、がっちゃんは口をぱくぱくと動かしている。


うん、うん、今度はちゃんと確認したよ。
がっちゃん、一生懸命しゃべろうとしてる。


アタシに何か言いたいんだよね。
うん、うん、わかるよ。
うん、大丈夫だからね。
早く会いたいね。
早く元気になってね………!


がっちゃんは、痩せていた。
顔も真っ白くなっていた。


元気になってね、って言いながら。
アタシの方が、がっちゃんから元気をもらってた。


まだ安定したとは言い切れないのかな。
お天気の急変も、体に障るのかな。


世間ではコロナが一段落したなんて言っているけど、こんなにも儚くもろいガラスのような人たちがいることを忘れないで欲しいと願う。


がっちゃんからもらった元気で、アタシまた頑張るよ。


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