さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

なかったことには、ならないけれど。

6月がやって来た。

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2月に倒れたがっちゃんは、その夜が峠だと言われてから、何度も何度も、険しい峠を越えて来た。


祈るような夜。
何回も何回も、何回も。


目覚めることは、ないと言われて。


「もし、仮に命がながらえたとしても、良くて目を開ける程度」
と言われて。


それでも、何日も、何日も、何日も。


たくさんの人たちの祈りと願いと想いの中で、6月を迎えることが出来たね。


みんなが、がっちゃんにまた会いたいって思いを紡いでくれてるよ。


今日、隣りの県に住むお義姉さんから電話があった。
緊急事態宣言が解除されて、県をまたいでの移動が出来るようになったって。


でも、やっぱりまだ、会えないよねって。
病院は、ずーっと緊急事態のまんま。
面会制限のまんまだよねって、とても残念がっていた。


誰もいない実家を訪れては、畑に苗を植えたり、草を取ったり、掃除したり。


そうやってお義姉さんたちは、週末になるとがっちゃんがいつもやっていたことを代わりにやってくれている。
がっちゃんを思いながら。


山の上にある先祖代々のお墓のこととか、もうひとりのお義姉さんの体のこととか。


いろいろなこと、相談されたよ。
「こう思うけど、どうかな?」って。


お義姉さんは、実家のこと、家族のことを一生懸命考えてくれていて、心からありがとうって思った。


自分も体が丈夫じゃないし、アタシよりひとまわりも年上なのに、パワーにあふれ、キラキラした人。


「免許更新も大丈夫だったよ!あと5年は乗れる」
って嬉しそうに言っていた。


お義姉さんとの電話は、ついつい長電話になってしまう。


今日も、バタバタと帰りが遅くなってしまったけど、お義姉さんと話していたら、アタシまで元気になって来たから不思議(笑)


ねえ、がっちゃん。
アタシ、思うんだ。


がっちゃんが脳出血で倒れたこと、
救急車で搬送されたのが、とても遠い病院だったこと、
出血範囲が広がり過ぎて、重い後遺症が残ったこと、
新型コロナウイルス騒動に巻き込まれて、全然会えなくなっちゃったこと。


これ、みーんな、何ていうタイミングで起こっちゃったんだろうね。


どうして、ここまで重なるかな!?


平凡に、普通に暮らして来ただけなのに。
なぜ、今だったんだろうね。


思うことは山ほどある。
悔やむことさえ、出来ないがっちゃん。
アタシが代わりに、うんとうんと、うーーんと悔やんであげたよ。


でもさ。
これ全部、事実なんだ。
戻せない、現実。


なかったことには、出来ないけれど。
あったからこその、今がある。


アタシの中で、うんと遠くにいたお義姉さんたちが、今はとっても近くにいてくれている、そんな気がする。


早く会いに来てもらいたいよね。


明後日、またオンライン面会を申し込んだよ。
今度は起きてて、ちゃんと目を開けてアタシを見てくれるかな、がっちゃん。
終わるまで、寝ちゃダメだから!(笑)


ちゃんとビデオ撮って報告するって、お義姉さんに約束したから。
だからちゃーんと、カメラ目線で笑ってね。


心配しないで!
ちゃーんと生きてるよって、言ってあげようね。


楽しみな6月、始まった(^-^)


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