国勢調査と入院患者
降ったり晴れたり、あやふやな秋の空の火曜日。
午後、病院から電話があった。
着信に病院の名前が出ると、やっぱりまだドキッとする。
頼んでいた診断書が出来たかな。
障害年金手続きのために、診断書を頼んでからちょうど1ヶ月。
電話の向こうは、病院の事務の女性。
ビンゴ!と思いきや、用件はまったく違うことだった。
「お手元に、国勢調査の用紙が届いているかと思うのですが」
?
病院と国勢調査の関係って?
そう言えば、ポストに手紙が入っていた。
国勢調査用紙を持って来たが、留守だったので水曜の夜にまた訪問するという内容だった。
「今回は、旦那さんの分は病院から提出するので、そちらで書く時は、ご家族3人分でお願いします」
ということだった。
統計局ホームページ/2020年国勢調査第2次試験調査の基本に関するQ&A(回答) 3.調査の対象と場所
そうなのだ。
まったく気に留めていなかったけれど、入院中のがっちゃんは、現在の所在地は病院なのだ。
調べてみると、今年の6月にいた場所というのがキーワードになるらしい。
それまでの3ヶ月間をどこで過ごしたか、というのが重要だなんて、全然知らなかった。
今までは、いつも家族一緒にいたから。
国勢調査、前回はネットで回答したことは覚えてるけど、質問や注意点なんてもう、覚えてない。
特に、気にもしなかったけど。
帰りに寄ったスタンドで。
夕暮れの大家族(笑)
そうそう、ちょうど事務の人と電話している時に、着信があった。
通話が終わって確認してみると、なんと同じ病院からだ。
今度こそ、診断書!
明日はオンライン面会の日だし、受け取りに行くのにちょうどいい、と折り返し電話してみたら、また違った。
電話は病院のリハビリ担当の人からだった。
何かあったのか?と少し身構える。
……リハビリについて学んでいる学生たちに、入院患者のお世話をさせて欲しい〜という、お願いの電話であった。
ちょっとホッとしたような、気が抜けたような(笑)
明日病院に行った時に、説明をするので、ということだった。
いつもとは違う人たちとのふれあいが、がっちゃんに良い刺激を与えてくれるかも知れないな、と思う反面、このコロナ禍の中で多勢が出入りするということが、ちょっと気になる。
安定しているとは言え、決してリスクがないとは言えない体。
でも、病院関係の人たちなら、対策はしっかりしているのだろうとも思う。
アタシも会いたいな…そばに行きたいな、がっちゃん。
学生さんたちがOKなら、家族も少しくらいは、許可してくれないのかな。
主治医の先生との面会も、お願いしたい。
明日は、いつもとは少し違った面会日になりそうだ。
希望を胸に。