さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

あんまりいい人でいないワケ

長かったなあ……

そうため息がもれる、金曜日。


毎日があっという間!
こういう言葉はよく聞くし、アタシも今までそうだった。


でも、ここ2週間くらいは、もう毎日が長くて長くて参っていた。


それはやっぱり、仕事がヒマだったからなのかな。

そんなに人生賭けるようなものじゃないけど、やることなく拘束される時間は長い。

人間、目的がなくなるとダメなのだなーなんて、分かったようなことを思いついたのは、やっと仕事サイクルが戻って来たからなのだと認めよう。

情けなくも、仕事で回る今の毎日。


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昼休み、久しぶりの社員食堂。
お弁当組のアタシと、同じくお弁当仲間のひとりと話していた。


「昨日の病院、どうだった?」

彼女は何かと気にかけてくれて、アタシのいろんな愚痴を聞いてくれる。

ひと通りのことを話して、しみじみ二人で言い合った。


「人生って、運だよねぇ……」


いつまでも健康な人、不治の病を抱えながらも生きている人、同じ病で命を落とす人、事故や災害に遭う人……。

みんな、何かしたわけでも、ハッキリした理由があったわけじゃない。
本当に、運が良いか悪いか、それだけ。
タイミング、なんだよねーっ、て。


がっちゃんみたいに、突然思ってもみなかった運命がやって来ること。
誰にもそれは、無いとは言えない。


「だから、ガマンしすぎちゃダメだよ。頑張りすぎちゃダメなんだよ。定年したら〜なんて思ってないで、今やろう、好きなこと」


ウンウンうなずきながら、彼女は言った。

「好きなこと、したいよね! でも今、コレでしよ、コロナでしょ! まったく、どこへも行けないし、人に会うことも減ったよね」

ウンウン、と今度はアタシがうなずく。

「仕事に毎日来てるくらいだよね〜。仕事で一日が回ってる。それしかない感じ」

そうかー、だからアタシ、ここのところ気分は低空飛行だったんだ、と、話しながら気がついた。


そして彼女が言った。

「私ね、いい人過ぎると早く神様に連れて行かれそうな気がして、だから、いい人しないの!」

人に好かれようとか、誰かのために〜とか、あんまりいい人してちゃいけないと思うの、と力説していた。

いやいや、彼女は誰にでも親切で優しい人なのである。

その彼女の口から、そう言われるとアタシも気持ちがラクになる気がして来る。


そうなんだよー
人生は自分のためのものなんだよー
ヒトのことばかり気にしてられない。


誰かのために、じゃなくてさ、
自分がそうしたいから、するんだよー!


親切もワガママも、自分がしたい、自分の気持ちに従って、やりたいからやるんだよー


だから。
アタシはがっちゃんの実家や親戚のためにじゃなくて、相棒であるがっちゃんに、アタシがしたいことをやってくよー!


期待されるような、いい嫁とか、いい妻にはならない〜というより、なれっこない、ナイ!(笑)

なろうなんて、無理シナイ!

したいことは頑張るけど、気がすすまないことは遠慮しておくよーー!!


以上、やまびこのように、心の中で叫ぶアタシだった。


昼休みなのに、飲み会気分。
アルコールも旨い肴もないけれど。
社食で人生を語り合う、友がいた。


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