さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

困ったオンライン面会

9月も終わりの水曜日。


秋晴れ、オンライン面会日和。
病院へ向かう道に、コスモスが咲いていた。


ああ、もう秋なんだなあ。
初めてこの道を通ったときは、桜が咲いて、遅い春がやった来たところだった。
それから暑い夏の日は、道端にスイカを売る店が出た。


もうコスモス。
すいすい、トンボも飛んでいる。
秋になったよ、がっちゃん。


病院の受付で、洗濯物と面会の件を告げる。
今日面会の対応をしてくれたのは、いつもとは別のソーシャルワーカーさん。


いつも担当の人のそばにいて、会釈程度はしていた人だった。
口数少なく、静かな感じ。
パソコンの設定をしてくれて、病室につながるまでの時間が……沈黙。


いつもの人は、つながってから呼んでくれるから気がつかなかったけど、意外とこの時間が長い。
沈黙だから、特に💦


アタシの方から「容態は落ち着いているようでしょうか」と聞いてみる。
季節の変わり目、また熱が出たりしていないかな。


「ええ、あっ、はい……」
返って来た言葉に、あっ、知らないんだな、適当に答えてるんだ……って感じてちょっと残念。


やっと病室のタブレットとつながって、いつものように目を閉じて、すっかり寝ているがっちゃんの顔が現れた。


「起きて、奥さんが来てるよ!起きて!」
看護師さんの声が聞こえて来る。
いつもの、変わりない様子が伝わる。嬉しい。


でも、いつもと違って困ったことがあった。


ソーシャルワーカーさんが、面会のための部屋を出ず、ずーっとアタシの背後にいるのだ。


いつもは、つながると席を外してくれて、アタシひとりにしてくれるのに。


それも、無言で、ジーッと後ろにたたずんでいる。
そして手を振るアタシに対して、
「ここに、こちらが映っている様子があるのですが、今の振り方だと顔が隠れてしまうので、隅の方で」
なんてご丁寧な指示は出して来る。


アタシ、知ってます。
そして、ウチのがっちゃんは目は開けるけど、視線を合わせたりすることは出来ないんです。
だから、せめて目の前をチラチラ動くものに反応してくれないかなーと、そう思って手を大きく振っているのです、が………


言えないよね、そんなこと。


そしてアタシは言われた通り、右手を画面から消えない程度の下の方で振って、いつものように声を掛け続けた。


ソーシャルワーカーさんは、ずーーーっと、ずーーーっと背後で潜んでいた。


やりにくかった〜〜💦


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