さんにん暮らしプラス1

脳卒中で眠れる森に住む夫がっちゃんと残された家族の毎日。悲しんでても始まらない!三人暮らし楽しもう♪

みんな、いろいろあるよね。

曇り空がどうにか持ちこたえた、木曜日。


朝からバタバタ家を出る。
用事を済ませにコンビニへ。


店内はすいていたけど、ここ、車が出にくいんだよね。
出入口すぐそばに信号があって、コンビニ前にズラリと通勤ラッシュの車が並んで……。


案の定、店の前の道路には車がいっぱい。
まあ、そのうち車も切れるさ…と待ちを覚悟していたら、前を開けて道を譲ってくれた人がいた。


朝の忙しい時間なのに、譲ってくれる心の余裕。
とても嬉しくて、頭を下げて、ハザードも忘れずに点滅させて「ありがとう」の言葉を伝えた。


こんな日は、いいことありそう。
いや、もう、あったんだった(笑)


職場に着くと、昨日休みだった受付さんが、つつつ、と寄って来た。

「おかげさまで、昨日無事転院しました」

受付さんから、がっちゃんの入院している病院について聞かれたことがあった。

彼女のお母さんも、救急病院に運ばれて転院を考える時に、がっちゃんの病院が候補に上がったと相談されたことがあった。


「とてもいい病院だよ」とおすすめしておいたから、同じ病院になったと聞いて何だか嬉しくなった。

入院セットのことや、オンライン面会のことも話した。

家族の長期入院は、本当に心の重たいものだから、少しでも知っている人、様子を共有出来る人がいると、お互いに安心出来る気がする。

受付さんが、グッと身近になった気もした。



同じフロアに、やはりお母さんを介護している人がいる。
お母さんは末期がんで、病院に入院してしまうと、コロナ禍の今、面会も出来ずに寂しい思いをさせるのが辛いと、別居だったのを引き取って、家で看ているのだという。


少しボケも入って来て、子供に返ったように駄々をこねたり、夜中に痛みが酷くなったりして大変なのだという。


「可哀想にと思う反面、もう私も疲れてイライラして、酷いことを言ったり、クソババア!って思ったりしちゃうんだよね…」

とても辛そうに、打ち明けてくれた。


「無理しないで、休める時にちゃんと体を休めてね」

きっとアタシだって、体の不自由ながっちゃんを家で介護していたら、身も心もボロボロになっていただろうなと思うから。
だからとても、他人事とは思えないのだ。


仕事を終えると、もうすっかり薄暗くなるようになって来た。
あわよくば、外を走ろうとか思う気持ちはいつも、消えていく……。


がっちゃんが倒れてから、コロナもあってすっかり自粛。
退勤後にジムに行っていた頃は、真っ暗な夜の道を帰るのが当然だったけど、今は少しでも明るいうちに家に帰りたいと思ってしまう。


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いつまでも、平凡で穏やかな毎日だったらいいのに。

小さな誰かの優しい気持ちに、嬉しくなれる毎日だったらいいのに。


本当に、いろいろなことが、あるよね。


それでも、生きている毎日を喜ぼう。


今ある小さな幸せを、感じていこう。


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