面会と心の距離
今週は本当に、本当に寒い!
冷えている。キンキンだ。
冬になったらどうなるのか、と不安だった病院への道。
今日はソロリソロリと車をゆっくり走らせて、がっちゃんのオンライン面会に行って来た。
職場を出る時、もうフロントガラスに雪がつもり、寒さで凍りついていた。
ある程度は仕方がないと車をスタート。
でもちょうど、運転席部分が凍っていた。
ヒーターが暖まるまで、凍っていない部分をのぞき込む感じで緊張しながら運転した。
今日の面会では、ある考えがあった。
いつものようにやって来た真面目で几帳面な面会担当さんの、顔を見るなり言ってみた。
「お願いがあるのですが」
面会の時に、ざっくりとで良いのでこの1週間の様子が聞きたいことを伝えてみた。
先週は、この担当さんより以前お世話になったソーシャルワーカーさんに相談してみようか、なんて思ったりしたけれど。
見方を変えれば、真面目で律儀な今の担当さんに、素直に「こうしてほしい」と頼めば、対応してくれるのではないか?
この作戦はみごとに当たった。
いや、作戦というより、こうするのが普通だったのかな。
アタシの落ち込んだ気持ちが視野を狭くしてしまって、勝手に「この人はムリ」って決めつけていただけ、だったかも知れない。
今日は看護師さんが面会の部屋まで来てくれて、がっちゃんの様子をあれこれ話してくれた。
相変わらず熱の上がり下がりはあるが、特にひどくなることもなく、自然に回復しているようだ。
やっぱりまだ痰は多いけど。
そして寝てばかりではなく、ちゃんと目を開いて起きていることもある。
そしてインフルエンザの予防接種も済んでいた。
これは、今日会計した11月の入院費に接種券済証が付いてきて分かったことだけど。
それによると日付が11月9日になっていた。
思ったより早かったんだな。
ずーっと出来ないでいるのかなって思ってた。
こういうことも、本来ならすぐに知ることが出来たのだろうな。
コロナ対策で病室に出入り出来ないことで、意思の疎通も情報の共有も困難になっていることが本当に残念だ。
面会が終わって帰り際、担当さんが言った。
「次回はリハビリ担当から、最近の様子をお話しさせていただきますね」
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」
思わぬ嬉しい申し出に、ちょっと胸が熱くなっていた。
心を開いて歩み寄り、受け取りやすいボールを投げれば、相手はちゃんとキャッチしてくれるんだ。
そして思わぬ優しいボールを投げ返してくれるんだ。
お互いに受け止めやすい球を投げるのが、キャッチボールのコツなんだね。
真面目な面会担当さんとの心の距離が、今日はぐっと縮まった、そんな気がした。